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サンガンピュールの物語(女科学者)2話

 サンガンピュールの物語(謎の女科学者編)

 -2-

 Kは突然、サンガンピュールを女科学者の元に偵察に行かせる提案をした。サンガンピュールは大変驚いた。

 サンガンピュール「…あ、あたしを…あのテロリストの元に!?おじさん、本気なの!?」
 K「本気だからこういう提案をしているんだろうが!日本の未来がかかっている。非常事態解決のために君がこの町のスーパーヒロインとして活躍してるんだろ。違う?」
 サンガンピュール「確かにそうだけどさ…」
 市長「ほんとに大丈夫なのか、それで!」

 市長や警察署長からもKの提案に疑問の声が上がった。しかし相手は男を殺人ウィルスで滅ぼそうと企む女科学者。一刻も早い解決のためにじっくり考えている暇はなかった。彼女なら男は確実に殺せるだろう。そうしたら男が偵察するのは危険だ。そういう理由でKは、女であるサンガンピュールを偵察要員に選んだのである。
 「僕が詳細を説明します」
 Kは戦場の司令官になったかのように作戦の概要を熱く語った。

 一通りしゃべり終えた後、一同からは心配の声が上がった。
 警察署長「本当にそれでいいのですか?」
 K「大丈夫だと思います。サンガンピュールならやってくれると信じています」
 当のサンガンピュールは、
 「本当に大丈夫かなあ…。おじさんを裏切らずにできるかなあ…」
と珍しく心配の顔を見せていた。するとKは珍しく怒鳴り声を上げた。

 K「そこで弱気になってどうする!この国の平和がかかってんだぞ!お前は人間を1人殺したこともあるじゃねえか!そのくらいの強い気の持ち主だろ!?」
 サンガンピュール「でもあたしが人を殺したとき、おじさんはとても怒ったよね?でも…」
 K「そんなこと、今はどうでもいい!今回はやむを得ないんだ。協力してくれ。頼む」
 警察署長や市長も
 「お願いします。テロリストが力をつける前に!」
 とKの提案を受け入れるよう、促した。これに対してサンガンピュールは、背に腹は変えられないと思い、この作戦を実行することを決心したのである。

 サンガンピュール「分かりました。責任を持ってやってみます」
 一同「おおっ!」
 と室内がどよめいた。
 「ありがとう・・・」
 Kはお礼を言った。遂に身元が明らかになった、女科学者の偵察&掃討作戦、開始である。

 (第3話に続く)


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